転職者&採用企業 インタビュー : Statista Japan

杉井様はRyzeの紹介を通じてスタティスタ・ジャパンのカントリーマネージャに転職され、その後に採用側企業としてRyzeのお客様になられました。候補者としてRyzeにヘッドハンティングされたご経験と、採用企業側として中途採用のため弊社のヘッドハンティングサービスを利用されたその両方のご経験をこの度インタビューを通じて共有していただきました。

Statista Japan

企業名:Statista Japan
https://www.statista.com/business/japan
業種: IT(データ分析プラットフォーム)
従業員数:全世界 約700名 日本支社 9名(2025年1月)


インタビューさせていただいた方
杉井 健人 様 
役職:Director – Asia
 (アジア地域ディレクター)

Statistaについて】
Statista はドイツ・ハンブルグに本社を置く世界最大の統計データ企業で世界全体で約23000社、150万人のアクティブユーザーを誇るデータ業界の最大手企業です。統計データや独自リサーチによる調査データの数々を定額使い放題のサブスクリプション型で提供する統計データプラットフォームです。日本支社の実績としては契約更新率は80-90%を誇り、顧客と長期的な関係を構築し、外資系企業だけでなく200社以上の日本の大手企業とも安定的な取引を継続しています。

【杉井 健人 様 略歴】
早稲田大学政治経済学部を卒業後、SAPジャパンに入社、SAP認定コンサルタント取得。2016年、Tableauジャパン(データ可視化ツールソフトウエア企業)に入社し、法人営業として新規顧客開拓実績などでアジア地区最高の成果を複数回収める。その後セールスフォース・ジャパンにて、首都圏の中堅企業領域や広域営業部門の責任者として立ち上げから拡大をリード。様々な業界におけるデータトランスフォーメーションやデータのマネタイズを支援。2023年8月、スタティスタ・ジャパンに入社、カントリーマネージャーに就任。 2024年10月から日本、韓国、中国(本土と香港と台湾を含む)のアジア地域ディレクターに就任、シンガポール在住。

候補者としてのご感想
紹介されたポジションは杉井様のキャリアアップに繋がる機会だったため、ご興味を持っていただけました。転職の決め手要素としては、職務内容の魅力やキャリア成長の可能性が挙げられました。また面接準備として、採用企業へ向けてのプレゼンテーションのレビュー、給与交渉などのRyzeのサービスがお役に立ったようです。並行して進めていた採用面接の別の人材紹介会社との比較では営業色が強いアプローチに対し、Ryzeのスタッフは柔らかな対応で好印象を持っていただけました。

採用企業としてのご感想
・人材探しにおいて、広範なターゲットを効率よく探索するためにヘッドハンティングが有用。候補者の属性が幅広く設定される案件では柔軟な対応が求められるため、Ryzeの提案が役立ったそうです。

・選定プロセスでは、複数の人材紹介会社に依頼するのではなく、信頼できる1社と継続して取り組むことで効率性を重視。

・コンフィデンシャルな採用(非公開採用)では人材市場で広く告知することのデメリットが生まれるため、限定された候補者のみが知ることができる採用手法として、ヘッドハンティングが有用とのことでした。

※ 内容を読みやすくするため、インタビュー内容を編集しております。

インタビュー

今回、ヘッドハンティングされて転職する側と、クライアントとして人材を採用する側、双方から弊社のサービスをご利用された際のご感想を伺えると幸いです。貴重なお時間をいただきありがとうございます。Ryzeからヘッドハンティングの連絡を受け、面談をしようと思われた経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか。

杉井様:1番最初の時は、特定の面白そうなポジションについて話を聞いてみたいなと思ったのがきっかけでした。2023年の1月に返事をして、具体的に言うとZOOMジャパンのマネージメントポジションについて話があるようでした。その時に転職活動をそんなにしていた訳ではないのですが、マネージャーポジションで何かしら面白いのがあれば話は聞いておきたい、そんな時期だと思っております。成長中の会社の、今の自分のポジションよりもスキルアップにつながるような、そんなポジションでお声がけしてもらったのが最初のきっかけです。

LinkedINでメッセージを受け取られたのですね。

杉井様:はい、リンクトインですね。羽田野さんからの連絡だったのですが、本当に丁寧なコミュニケーションだったことを覚えてます。日程調整とかのコミュニケーションがスムーズだったり、確定の連絡を…何か特別なことというよりは、レスポンスが早かったり、日程調整の時の連絡がすごいこまめだったり、面談当日にリマインドのメールをくれたりとか…すごくやり取りをしていて気分のいい人だったなという印象があります。

ありがとうございます。その時の印象が良かったのですね

杉井様:そうですね。その時はZOOMジャパンのポジションに関しては、特にこう私もすぐ転職っていう感じではなかったので、面接を続けなかったのですが。その時の対応も、ごり押ししてこなくて。こちらとしては、やりやすかったというか。多分その時にZOOMの話以外のヒアリングもしてもらって、まあこういう仕事であれば興味ありますみたいなことを話したと思います。厳密には覚えていませんが、その時の話を覚えていてくれたようで今回のStatistaの話も「ぜひ杉井さんに合うと思いますよ」みたいな連絡をしてくれたのも印象的でしたね。

杉井様はやはりヘッドハンティングの連絡を受ける機会は多いでしょうか

杉井様:そうですね。よく連絡は来ていたものの転職に至らなかったのですが、並行して面接を受けていたところなど、似たような経験はありました。

連絡を初めて受けた時はどんな気持ちでしたでしたか。例えば驚いたとか、『なんで私に来たんだろう』とか、そういった事はありましたか?

杉井様いえ、こういった業界にいるとよく連絡は来るので、まあ最初の印象としては『その数あるうちの1つか』っていう印象です。

その中でRyzeから連絡を受けて話してみようと思った理由は何かございますか?

杉井様:そうですね。その面接を進めた採用案件がすごく興味を引かれるものだったので、いわゆる一般の求職者としては得られないマーケット情報を知りたいと思った記憶はあります。

最初の連絡を受けられた時、採用企業についてRyzeに聞きたかったことなどは特にございますか?

杉井様そうですね、その組織の大きさとか組織形態とか。『これは例えば直接本国にレポートなのか、シンガポールにレポートなのか』とか『営業部隊とそれ以外の人数比率』だとか、そういう組織の形というのは結構キャリアを作る上で多少影響を与える部分なので、質問しました。しかし、実際には面接中には実際には聞きづらいというか、面接での質問は、前向きな印象を与える質問をしたいので、組織やお金に関することなどを聞くよりも、質問することでこちらの意欲を示せるものを聞きたかったなかで、そういう関連情報取得をRyze経由で出来たのは助かりました。

面接時に企業に直接質問しにくいことは、Ryzeに聞いておきたかったということですね。

杉井様そうですね。そういうことを聞いた記憶があります。

面接前にどのように準備されましたか?

杉井様面接に必要だったので、調べられるだけ調べました。企業のビジネスについてたくさん調べたのと、リンクトインでそこで働いてる社員のバックグラウンドなどは、調べた記憶がありますね。

企業との面接を受ける際、給与や職務内容、企業文化、キャリア成長…いろいろございますが、最も重視した点はどんなところでしょうか

杉井様他に2社並行して面接を受けていた企業がありました。そちらの方が給与は高かったものの、それは最終的な決定要素にはなりませんでした。もちろん大事ではありますが「直近のOTEだけじゃないな」と。決定要素として職務内容かキャリア成長なのかは選びづらいところです。今回は、キャリア成長につながりそうな職務内容を選んだって感じです。

キャリア成長をご優先されたということですね。
ところで、転職のプロセスで弊社のサポートで良いと感じた点は何かございましたか。

杉井様:そうですね、担当の羽田野さんのコミュニケーションがすごく丁寧で、いいサービスレベルだなと思った印象がすごくありました。それがRyzeと一緒にやろうと思った決め手になるかと言われると、決め手なのかは分からないですが、すごく好印象でしたね。あと最初の連絡のやり取りは羽田野さんだったんですが、最後の方に案件が進むにつれウィリアム(Ryze代表)との話がメインになりました。彼も他に並行して受けてた会社のリクルーターと比較すると、すごいこう性格が対照的で。もう一人(他社)の方はかなり、なんと言うんですかね、営業っぽくて…。すごくこちらを説得してくるタイプのアプローチで。それはそれで優秀なんだろうなと思いながら、むしろすごい信頼はそれはそれで置けましたけど、ビルの方は悩んでた時に、まぁなんかこう、優しいおじさんみたいな感じで…。『普通に、ああそれ大変だよね』みたいな感じで、こっちも人生において結構大事な悩みを、必ずしもまとまってない相談事をすることもありましたが、よく話を聞いてくれたなという印象があります。

ありがとうございます。この採用プロセスにおいて不安に感じられたことは何かございましたか?

杉井様ちょっと一般論になってしまいますが、大手企業のマネージャーから小さい企業に行くことゆえの、もしその会社で全然うまくいかなかったら、また次に転職する時に手伝ってくれるか、みたいな会話をしたことは覚えております。今から選ぼうとする選択のワーストケースがどんなものになりうるのか、そんな相談をした記憶はあります。
あと企業との面接でプレゼンテーションをする機会がありましたが、そのレビューはしてもらいましたね。いくつか選考する上で見られるポイントとか、こちらが話そうと思う内容を伝えて『気になることがあるか』みたいな話は聞きました。

最終的にこのStatistaの内定を受諾する際、弊社を通じての年収交渉など、何かお役に立ったサービスはありましたか?

杉井様そうですね、年収交渉はもしかしたらしてくれたかもしれないですね。ちょっと具体的なことは覚えてませんが、はい、たぶんしてくれたと思います。

またStatistaの内定を受諾された理由として、例えばその業界全体の動向や、ご家族の意見とか、あるいはご自分が持っているキャリアプランなど何がございましたか。

杉井様そうですね、キャリアプランが1番当てはまる気がしますね。あと、私は家族と話すタイプなので会話はしましたけど、『絶対こっちの方がいいんじゃない』というよりは家族と話しながら決めましたね。あとキャリアプランやタイトルなど、その次転職した時にまたどこに行けるのかといった将来の選択肢はすごく気にしました。

そうなのですね。弊社の候補者側とクライアント側の両側の採用サポートをご体験されていますが、その両サイドから見て何かお感じになられたことはございますか。

杉井様ええ、クライアント目線の話が多くなっちゃうかもしれないですけど。私はずっといわゆるソフトウェア業界にいた中でも、少し毛色の違った業界に転職する形になりました。逆に今、私の後任になるような人を探した時にもRyzeさんにお手伝いしてもらった時には、ちょっと今まで慣れてた業界ではなかったので悩みました。我々はデータ提供ベンダーという領域ですが、リサーチ関連サービスをやってた人から採用もできるし、マーケティングコンサルみたいな人からも採用できるし、ソフトウェア営業でもいいし…ちょっと候補者探しのターゲットが広かったんです。どういうペルソナに声をかけたらいいか、そこまで解像度高く依頼できてない中で、割と広めに候補者に声をかけてくれた印象があるのと、給与レンジなどいろいろ踏まえた上で、いい着地点を提案してくれた印象があります。それを裏返してみると、まあ私が候補者だった時も別業界でしたけど、内容を見て個別に声かけてくれたのかなという推測をしてます。

ありがとうございます。求職者としてご自分で転職活動するよりもヘッドハンティングされることの利点は何かありましたか。また逆に採用企業側としてヘッドハンティングで中途採用の人材を探す利点は何だと思われますか?

杉井様そうですね、私はもうヘッドハンターにお願いする一択でやってきたので、あんまり比較検討できてないですけど…。まあ必ずしも求人を探しに行くっていうことをしてこなかったですし、強いて言えばリンクトインで探すぐらいでしたけど、リンクトインで見つからないようなものもヘッドハンターが沢山教えてくれるので、まずそもそも自分で見つけられない企業を教えてくれることは利点に感じます。いわゆる外資系で転職をしていると、日本企業の転職媒体にそんなに自分が行きたい企業が載ってないので、そもそも選択肢が無いということがあります。それと給与交渉は自分でやりたくないので、そういう意味でもヘッドハンティングされることは転職活動にマストでした。今回は特にコンフィデンシャル案件(非公開採用)だったので。コンフィデンシャル案件を持ってるリクルーターも限られてると思うので、そういう意味でも良かったなと思います。

貴重なご意見をありがとうございます。例えば逆にそのクライアント(採用企業側)として見た時も、そういう面で信頼がおけたということですね。

杉井様そうですね。リンクトインのリクルーターライセンスを使って直接連絡はできますがリーチが限られたり、その人たちの興味関心など分からない中でできることには限界があるかな、と思っています。

なるほど。現在のポジションにいる中で採用についての情報は、ヘッドハンティング会社に直接頼む形でしょうか。

杉井様そうですね。そういった情報やマーケットのコンディションなどを知りたい場合は聞きますね。

そうしますと、採用パートナーとしてRyzeに決定するまでに、その他に何かいろいろ聞いてみて最終的に決定したというよりはもう最初から弊社に決めているというような感じでしょうか。

杉井様このRyzeにお願いした件に関しては、そうですね、あまり色々なところから自社の採用案件が行くことによって、採用市場で『必死感』を出すのが嫌だったというのも、考えとしてあります。候補者が合わないとか、メッセージがずれてるとか、期待値がずれてるみたいなことがあった時に、一社とやってるとすごく調整しやすいので、一社とやろうっていう話になりました。今回特にコンフィデンシャル案件だったので、複数数社とやるよりは信頼できるところとやろうと決めました。

最終的に採用の委託先を決める時、最も重視するポイントは何ですか?

杉井様そうですね。自分をStatistaに紹介してくれたリクルーターに、採用の委託をお願いできたのは個人的に、感慨深かったです。「恩返し」的な。ただ、Ryzeさんは良い提案をしてくれたのと、すごくレスポンスも早かったりして、そのポジションの内容理解も違和感が無かったり、サービス内容に満足していたのは大きいですね。

なるほど、ありがとうございます。

杉井様できればこう、たくさんの候補者と会いたいという時に、数より質の方が大事といえば大事ですけど『質を見極めるためにもやはり、数は欲しい』というのがあります。とはいえ別に大きい会社に頼んだからといって多くの候補者に会えるとも限らないですし。質が高く数多く取れるところ…といった感じで、まあバランスは良かったかなと思います。

紹介された人材についてはご満足いただけましたか?

杉井様そんなに私は比較材料がないのであくまでも私の印象の話になりますが、条件に合う中で、良い経験値と実績を持った人を紹介してくれました。要件に合った人を探してくれた印象があります。

多くの貴重なご意見をありがとうございます。本日はお忙しい中、いろいろ示唆に富んだお話を伺う機会を頂きまして本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。